急に抱き寄せられておどろいた。
少し離れて眠っていたはずの大和の顔がすぐ近くにある。
「どうしたの?」
胸の中に抱きしめられ、瑛二は笑いながら問いかける。あたたかくなってきたので少し薄くした掛け布団にくるまれて、両腕で瑛二を包み込んだ大和はなんだか暑そうだ。
「さむい日は自分からくっついてくんのに」
「え?」
「こうやって、だきしめて寝たい。……だめか?」
ぎゅっと腕に力を込められて、返事より先に「かわいい」と口にしてしまった。
「かわいくねぇよ」
「暑くない?」
「暑いけど……それでもくっついてる方がいいだろ」
「うん」
服の上から胸板に頬をこすりつけるようにしてぴったりとくっついた。足を絡めて背中に手を伸ばして抱き縋ると、なんだかもともと一つだったみたいにしっくりくる。
俺もこうしたかったけど、暑がりの大和がいやがると思ったから――とは口にしない。そうしたら、今度はおまえからくっついてこいと言われそうだから。全部大和がしてくれるのがいい。
暑いなと大和が笑って、二人で汗をかいて、それでも離れない。互いの体温を感じながら抱き合うより大切なことなんて、存在しない。
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